原油CFDとは、WTI原油先物を取引できるCFDのことです。
WTI(West Texas Intermediate)とは、西テキサス地方の中質原油という意味で、このあたりの原油は硫黄分の含有量が少なく、軽質なのでガソリンや軽油が多く採れるといった特徴があります。
原油先物商品にはいくつか種類がありますが、WTI原油は取引量と市場参加者が多いため、単に原油と言えばWTI原油先物をさすことが多いです。
CFDならFXと同様にレバレッジを掛けることができるため、通常なら10バレル(約50000円程度)が最低取引単位になりますが、CFDであれば、日本の証券口座では10バレルを約2500円、海外口座なら約500円から取引することができます。
FXと同様に売りから入ることも出来ますので、上昇下落の相場を選ばずに取引が可能です。
また、トラリピと組みあわせれば効率的に資産形成が可能です。
なぜ原油なのか?
FXに比べると原油をやっている人は少ないですが、原油CFDは非常に魅力のある商品です。
- 証拠金が小さく、ボラティリティ(価格変動)が大きいのでトラリピとの相性が良い
- 米ドルと原油価格は基本的に逆相関の関係にあり、売りポジションを持つことでFXでの買いトラリピのヘッジになる
- 売りポジションを1つ持つと毎月数百円程度の「価格調整金」(スワップポイントのようなもの)がもらえる
下記はGMOクリック証券のCFD取引での原油の月足チャートです。
シェール革命でアメリカが産油国になったため、供給過多による価格崩壊が起きたことで、数年前までは100ドル近辺だったものが、ここ数年では50ドル前後まで下落し、もみ合いの状況です。
商品の場合、一般的に商品価格はゼロにはなりませんが、逆に値上がりには上限はないので、買いポジションよりも売りポジションの方が、リスクは高いと言われています。
ですので通常なら、歴史的安値圏なら買いで勝負するべきと考えるかもしれませんが、今回は売りで仕掛けます。
その理由は、原油が安値で推移している理由がシェールオイルにあるからです。
シェールオイルは、原油に比べて採掘にコストがかかるので、1バレルあたり60~70ドル程度が採算があう分岐点と言われています。ですので、これを上回る価格で原油を販売してしまうと、市場をアメリカに奪われてしまいます。
このような理由から、当面は極端な上昇はないと見込んでいます。
原油CFDを扱っている会社
原油CFDの取り扱いのある大手CFD会社を比較してみました。
まずは気軽に小口で原油をトレードする場合、国内では最小取引単位がわずか10バレル、証拠金約2500円からトレードが可能な、GMOクリック証券かDMMの2社が選択肢になります。
IG証券は小口の「ミニ取引」でも、原油の取引単位が500バレルと大きいですが、原油以外の取り扱い銘柄数が15000円以上とかなり多いので、色々な銘柄にチャレンジしてみたい方には良いと思います。
また国外に目を向けると、海外のFX/CFD業者は日本のようなレバレッジ規制が無いため、証拠金が500円程度から始めることが可能です。海外の業者も色々ありますが、私はXMが最も信頼できると思います。
XMは審査基準の厳しい英国FSAの認可を受けており、日本語サポートも手厚いため日本の利用者も多く、投資家補償基金にもきちんと加盟していることもあって比較的安全に取引できる会社です。他の海外FX会社とは一線を画しています。私も海外のFX/CFDのメイン口座として活用しています。
項目 | XM 公式サイト(海外) |
GMOクリック証券 公式サイト |
DMM CFD 公式サイト |
IG証券 |
売買手数料 | なし | なし | なし | 金利コストあり |
口座管理手数料 | なし | なし | なし | あり |
最小取引単位 | 10バレル (Mini) |
10バレル | 10バレル | 500バレル (ミニ取引) |
レバレッジ | 100倍 | 20倍 | 20倍 | 20倍 |
最低必要証拠金(2017/7/21) | 約500円 | 約2,500円 | 約2,500円 | 約12.5万円 |
スプレッド(1pips=0.01ドル) | 5.0pips | 3.0pips | 3.9pips | 6.0pips |
原油以外の銘柄数 | 40銘柄(株価指数、商品等) | 136銘柄(株価指数、商品、外国株等) | 7銘柄(株価指数、商品の人気銘柄のみ) | 15,000銘柄以上 |
スマホ対応 | Android、iPhoneに対応 | Android、iPhoneに対応 | 未対応 | Android、iPhoneに対応 |
会社を選択するにあたっては、国内の業者でスプレッドの狭いGMOクリック証券CFDやDMM CFDも魅力ですが、私は少ない証拠金からスタートでき、ボーナスキャンペーンを行っているXMも活用しています。
XMのキャンペーンとは、口座を開設して入金すると
- 口座開設ボーナス:3,000円
- 入金ボーナス(1) 約5万円の入金まで:入金額の100%、上限約5万円(500ドル)
- 入金ボーナス(2) 約5万円~約230万円の入金まで:入金額の20%、上限約45万円(4,500ドル)
がもらえるという太っ腹な企画です。つまり口座開設して50,000円入金すると、103,000円の証拠金で取引が出来ることになります。
詳しくは、それぞれの証券会社の公式サイトをチェックして下さい。情報源としてはこちらも参考になります。
XM:公式サイト(海外)
GMOクリック証券:公式サイト
DMM CFD:公式サイト
私の運用スタイル
FXトラリピで上げた収益100万円を元手にして、原油CFDでトラリピをしています。
スタイル:売りトラリピ
トラップ範囲:56ドル〜43.5ドル
トラップ間隔:0.25ドル
取引単位:1Lot(100バレル)
利益幅:200pips(1ドル110円の場合11000円)
手動トラリピですが、利益幅が200pipsですので、毎週末にゆっくりメンテしています。
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