VIX指数というCFD売りポジションで保有していると、毎月スワップに相当する価格調整金がもらえ、なんと利率が年利30%になります。ダイヤモンド社のザイFX!でも紹介されていますが、FXスワップ派の方もビックリの話題です。
VIX指数とは
VIX指数とは「ボラティリティ・インデックス(Volatility Index)」の略称で、アメリカのCBOE(シカゴ・オプション取引所)が、アメリカの主要株価指数である「S&P500」を対象とするオプション取引の値動きを元に算出・公表しているものです。
ヘッジファンドなどの投資家は相場が不安定になると、株価が急落した場合の損失を補てんする保険としてプットオプションというものを購入します。
この売買が増えると増加するのがVIX指数で、VIX指数は投資家の恐怖心理(相場の不安定性)を示す尺度として使われています。このような背景から、VIX指数は別名「恐怖指数」とも呼ばれています。
VIX指数は、通常10~20の範囲内で推移しますが、一旦、金融市場に先行き不安が起こると大きく上昇する性質を持っています。パニック相場になると、おおよそ30から40くらいまで急上昇します。2008年のリーマンショックの時は80近くまで上げました。
ただし、相場がおさまると、再び10~20程度に戻ることが一番の特徴です。
VIX指数の売りがとっても美味しい
決まったホームポジションがあっていずれはそこに戻るという性質を持つVIX指数ですが、だからこそ、このようなVIX指数を売りポジションで保有していると、安定的に稼げるんです。
GMOクリック証券で取り扱っているVIX指数のCFD「米国VI」は、VIX指数の先物を参照原資産としており、売りポジションで長期保有すると、月1回価格調整金を受け取ることが出来ます。過去1年間(2016年9月~2017年8月)の価格調整金の合計額は、12390円でした。
ではどれくらい儲かるんでしょうか?
GMOクリック証券CFDにおけるレバレッジは5倍です。平常時のVIX指数を12と仮定して、1ドル=110円の時の10単位(最低購入単位)の時の、最低必要証拠金は、
最低必要証拠金=12ドル×110円×10単位÷5倍=2,640円
になります。上記は最低ラインでVIX指数が上がると強制ロスカットになってしまいますので、実際の証拠金としてはもっと余裕をみておく必要があります。
2008年のリーマンショックの時は80近くまで上げましたが、そこまでの暴落相場はそうそうないと仮定して、VIXが50をロスカットのレベルとすると、準備する証拠金は
最低必要証拠金+任意証拠金=(50ドル-12ドル)×110円×10単位=41,800円
になります。過去1年間の利益が12,390円でしたので、
12,390円÷41,800円=29.6%
となります。年利約30%です。なかなか悪くない数字です。
取引の注意点
今回は、指数の上限として、VIX=50を仮定していますが、過去最高値はリーマンショックの時の80ですので、リーマンショック級かそれ以上のパニック相場がやってきた際に、強制ロスカットの憂き目に遭わないためには、いつでも口座に証拠金を追加入金出来るよう、余力は残しておくことが重要です。
VIX指数をCFD取引出来る証券会社はこちら
現在、北朝鮮の地政学的リスクによって、8月8日~8月11日の4日間でVIXが10から16まで上昇してますので、今が売りポジションを持つチャンスですね。
VIX指数をCFD取引できる証券会社は、GMOクリック証券だけになります。
詳しくは、GMOクリック証券の公式サイトをチェックしてみて下さい。
情報源としては、こちらも参考になります。
基本情報
銘柄名称 | 米国VI |
参照原資産 | UVXY |
種類 | CBOEボラティリティ指数(VIX)先物 |
値動き | 1倍 |
レバレッジ | 5倍 |
取引単位 | 10 |
取引時間 | 7:00~翌5:15 |
必要証拠金 | 3,334円(2017年8月11日時点) |
価格調整額 | あり:売り1,493円/買い-1,493円(2017年8月分) |
権利調整額 | なし |
金利調整額 | なし |
コメント
はじめまして。
このような運用があったとは知らず、とても興味深く読ませて頂きました。
この運用を実際にやってみるにあたり、もしご存知でしたらご教授ください。
GMOクリック証券では受け取った価格調整金はポジションを自身で決済しない限り課税対象とならない認識で合っているでしょうか?
また受け取った価格調整金を証拠金として新たにポジションを立てるのは(複利運用)可能でしょうか?
GMOのホームページを見たのですがイマイチ探しきれず…
将来価格調整金を利益として享受するまで、課税対象とならず複利運用出来たらいいな、と思い質問させていただきました。
どうぞよろしくお願いいたします。
ユイさま
こんにちは。
FXにおけるスワップと同様、価格調整金は決済するまで確定損益にはならないので、課税対象になりません。
また、価格調整金は取引余力には反映されていませんが、評価損益には反映されているので、つまり必要証拠金にはできませんが、任意証拠金には出来るようですね。
価格調整金は、ロスカットレートの上昇分に反映されるので、上昇したロスカットレートを価格調整金前のレートに戻すことで、実質的に価格調整金分を必要証拠金に回すことが出来ますので、
預け入れた任意証拠金額の範囲までは必要証拠金に回せることになりますね。
わかりにくくてすみません・・